教団について

日本聖約キリスト教団の沿革

日本聖約キリスト教団は、他のすべての福音的キリスト教会と同じく、使徒時代以来、今日に至るまでの歴史を通じて公認されてきた、普遍的教会の一部です。聖約キリスト教会は、19世紀のスウェーデンにおいて、形式化世俗化した国教会に対し、個人の霊的経験と良心の自由を求める信仰復興運動の中から生まれ、その後、スウェーデンにおける福音的自由教会が、キリストの大宣教命令(マタイ28:16-20)を他の国に果たさんとして、神と契約を結び、1878年に設立されました。以来、アメリカ、アフリカ、中国、インドで宣教を行い、1949年に日本でも宣教が始められました。宣教師たちは、日本語の学びと調査の後、1950年から倉敷の地を拠点に伝道を開始しました。1954年の「瑞典(スウェーデン)聖約基督教団」を経て、1961年の暮れ、「日本聖約キリスト教団」を設立しました(第一回教団総会は翌年)。現在、岡山県を中心に、兵庫県、広島県、千葉県に、18の教会、伝道所、および諸施設を持って宣教活動を行っています。

日本聖約キリスト教団教憲

われらの名称における「聖約」という言葉は、旧新約聖書の「約」と同一であって、神と人との間の聖なる「契約」を指し、また一体となって働き戦うキリスト者間の厳粛なる団結の「約束」という意味である。われらの教団の起源は、19世紀におけるスェーデン聖約キリスト教会が、キリストの大命令(マタイによる福音書28章16節-20節)を果たさんとして、他の国々に宣教の業を推進するため、神と「契約」を結び、後に1949年わが国に宣教師を送ったことにその端を発している。われらはそうした歴史的背景に立って、初代教会、16世紀の宗教改革、スェーデンのルーテル国教会、19世紀のヨーロッパにおけるリバイバル運動等の霊的伝統の中に生きているが、これらの伝統よりも、旧新約聖書がその権威において優先することを信じている。われらは旧新約聖書を神の言として受け入れ、聖書を信仰と教義および生活における完全なる規範として信じている。この故に特別な信条に偏しないが、使徒信条にあらわされている信仰告白は重んじている。われらはイエス・キリストを主、救い主として受け入れ彼こそ道であり、真理であり、いのちであることを信じ、彼の外に救いのないことを確信している。(ヨハネによる福音書14章6節および使徒行伝4章12節)われらは、洗礼および聖餐を主の制定による聖礼典として認めている。洗礼は三位一体の神の名において行われ、われらはその方式を問わない。われらは、われらの教団に所属する各個教会の会員がイエス・キリストを公に主と告白し、生きた信仰生活を送ることを教会員として唯一の資格として信じている。われらは、信仰生活における個人の霊的経験と良心の自由を尊重するが、その自由は神の言とキリスト者の責任ということにおいて、みずから規制されるところの自由であって、自由放任の意味では決してない。われらは、イエス・キリストを救い主と信じるところの世界中の福音的教団および教会と同じぶどうの枝であることを信じ、でき得る限りの交わりと協力を惜しまない。(ヨハネによる福音書15章5節)われらは、イエス・キリストの福音伝道をその使命とし、われらの教団の教憲、教規に賛同加盟することを希望する各個教会を歓迎する。われらは、この目的遂行のために必要な教規、教則等を議会の議決を経て制定する。

日本聖約キリスト教団の主張

私たちは、旧新約聖書66巻が神の霊感によって成り、福音真理を十分に明示し、教会の拠って立つ唯一の聖典であって、キリスト者の信仰の権威ある規範であることを信じる。私たちは、代々の正統的教会が告白してきた三位一体の神を信じる者たちであって、父、子、聖霊の神が神性と人格を持っておられることを確信している。したがって、この告白を否定またはあいまいにする教えに対しては、これを異端として排斥する。私たちは、主イエス・キリストによる罪のゆるし、義認、聖化、そして、主の再臨による栄光と御国の完成を私たちの救いの中心としてこれを主張する。私たちは、教会が神の恵みにより選び召された者の集いであって、教会は公同の礼拝を守り、福音を正しく宣べ伝え、愛の業に励み、また、自覚的信仰によりあずかる「洗礼」と「聖餐」を聖礼典として重んじるが、特にその様式を問わない。私たちは、信仰者が聖書の教えに啓発され、導かれた良心の自由と決断を尊重する。私たちは、代々の教会がその時代の要請から生み出した信条や信仰告白、特に「使徒信条」に対しては、これを尊重するが、それを聖書の権威の上に置くことはしない。私たちは、その信仰と生活において、正しく聖書に立ち、イエスをキリストと告白するすべての教会に対して広く門戸を開き、交わりと協力を惜しまない。

関係団体

1)Uniting Church in Sweden(UCS) 

日本聖約キリスト教団は、UCSからの宣教師によって生み出されましたが、その後も継続して姉妹教会としての関係を維持し、宣教力をしています。また、スウェーデンの教会がスウェーデンのメソジスト教会やバプテスト教会と合同したことで、Uniting Church と協力関係を持つ数十カ国の国々の教会との直接的、また間接的な協力関係を持っています。日本バプテスト同盟ともそのような関係にあります。 1878年 Svenska Missionsförbundet(SMF) 設立 英語名はMission covenant church of Sweden(MCCS) 2003年 Svenska Missionskyrkan(SMK)名称変更 英語名は変更なし 2012年 Equmeniakyrkan(3団体合同による) 英語名はUniting Church in Sweden (UCS)

2)日本福音同盟(JEA)

聖書信仰に立つ福音的諸教会の交流・協力機関です。 相互理解と交わりの促進、諸問題への必要な対処、各種専門委員会による調査研究の実施と情報の提供、世界の同様の団体との協力提携を目的としています。現在、教団・教派・教会、伝道団体から約100団体が加盟しています。1968年設立。

3)日本自由福音連盟(JFFEC)

ヨーロッパで国教会から独立した教会という同じルーツを持つ、日本の四つの団体(日本聖約キリスト教団、日本聖契キリスト教団、日本同盟福音教会、日本自由福音教会協議会)で構成している連盟です。1998年設立。 国際自由福音連盟(IFFEC)への加盟予定です。

日本聖約キリスト教団事務所

住所 〒708-8281 岡山県岡山市中区東山3-3-9 TEL 086-272-6711 FAX 086-271-5660 e-mail nskkoffice@gmail.com